TOPページへはここをクリック

2007.02.2322:58

パネルディスカッション

【パネラー】
中川大さん(京都大学工学研究科助教授)
島正範さん(路面電車と都市の未来を考える会・高岡)
玉井次彦さん(関市ライオンズクラブ 2006〜2007年度会長、大和工務店 代表取締役)
須田道康さん(小金田中 2006年度PTA会長・関市連合PTA副会長)
【コーディネーター】
浅野欽一郎
パネルディスカッション

■会場旗揚げアンケート
「美濃町線の再生は手遅れであると思っている方」
→すでに手遅れと思っている方がが半数強
すでに手遅れ58対まだ大丈夫42(コーディネーター私見)

■自己紹介(電車に対する意見、旗揚げアンケートを見ての感想含めて)
玉井:電車の再生については反対だと考えている。
旗揚げアンケートの結果については、もっと手遅れと思う人が多いと思っていたので意外であった。
須田:子どもの頃から沿線に住み、電車のよさは感じている。
必要だと思っているが、心の中では本当に存続できるのかという懐疑的な部分もある。
旗揚げアンケートについては、私と同様、あってほしいと思っているが、それが本当にできるのかという面で迷ってみえるのではないか。

■万葉線の活動の経験をからみた関の取組みへのアドバイス
島:高岡、高岡が参考にした岡山でもそうだったが、路面電車の復活だけに終始しなかったところが良かった。
自分達の町をどうするのかというまちづくりの部分で公共交通をどうするのかという視点で議論していただければ。

■金銭的な問題について
パネルディスカッション 玉井:一番がお金の問題。先日、富山へ行きライトレールに乗ってきたが、非常に快適であった。
しかし富山は県庁所在地であり、関市とは状況が違う。再生した結果、借金が膨らみ、市民の負担へ帰ってくるのではないかと心配している。
中川:収支を黒字にしていきながらやっていくことは非常に難しい。そういった視点よりも、地域で支える価値があるのかという視点で議論したほうがよいと考える。
また、万葉線でも、以前は大手鉄道会社が運行しており、どうしても非効率になる面があった。和歌山の例をみてみても、小規模になることで、非常に効率的にできることになる。
島:万葉線の場合は、民間がやっているときは160円から450円であった。第3セクターになってからは150円から350円と100円ほど値下げをした。100円が年間100万人つかっているということは1億円になる。
ということは、高岡市、旧新湊市の市民は1億円減税をしてもらえたと考えることができる。
それに対して運行補助が6千万円。以前は、ただ赤字補填で7千万円はらっていた。

■岐阜市との連携について。
玉井:県庁所在地の岐阜市が金銭的にも中心になっていかなければ、難しいのではないか。
関市から岐阜市へ通勤通学に使っている人が多いため、岐阜市が中心になるべきである。
島:同様の議論が万葉線でもおきた。高岡は県庁所在地ではなく、17万人。新湊市は4万人。
高岡の人たちは、「万葉線なんて新湊市のため。」
新湊市の人は「万葉線にのって、私達はお金を落としている。あれは高岡市のものや」といったそれぞれの立場での議論だった。
最終的には、鉄道によってつながり、人が動き、お金が動くということで、お互いにお金を出し合って運行されている。
先ほど中川先生の講演の中で、美濃町線の輸送密度についての話もあったが、万葉線よりもかなり良い数字であった。
須田:みなさん岐阜中心に考えられているが、関中心に考えてほしい。これから先、公共交通は絶対に必要になってくる。
今ある資産をどのように活用するかを考えるべき。
岐阜の衛星都市としてではなく、関から発信するという新しい発想が必要だと考えている。
関市の中を循環する路線を今ある線路を活かす形で作ることがよいのではないか。

■沿線に住む人とそうでない人との温度差について
パネルディスカッション 須田:私も沿線に住み、シティーライフを味わえた。沿線外に住む人にも、味わってもらわないと分からないよさがある。関に環状線を作ることは、多くの市民がシティーライフを味わえることになる。
島:私達も沿線外の人にどのように理解してもらうのかが苦労した。
万葉線も廃線にするにあたって、企業はバスで代替輸送をするという約束をした。
電車と同じ輸送人員を確保するためには、バスが10台も必要となり、その10台の運行は、経済論理からすると他のバス路線を犠牲にして引っ張ってくることになるだろう。するとその沿線の人にも影響が及ぶことになる。
また、電車がなくなり、車の渋滞がひどくなると、その分道を広げようということになれば、またその分のお金がかかる。
社会全体として研究する必要がある。

■電車を活かしてまちが活性化した事例について
中川:交通の処理だけを考えればバスでもよいが、まちに鉄道が走っているということがまちづくりにおいて与える影響は大きい。乗客が減るから便数も減り、 便数も減るから乗客も減るという悪循環の中で乗客が増えるわけではない。投資をして、はじめから便利なものをつくり、便利だから、乗客も増えたという例は 富山のライトレールである。また同じ富山市で、JR高山線に富山市がお金を出して、本数を増やすという実験も行っている。
便利な路線があることで、そこに住もうという人も増えてくる。これからの政策に非常に有効な視点となってくる。
ランニングコストの面をみても、鉄道もバスもそんなに違うわけではない。
せっかくある路線を活かして、まちづくりを考えて行くことが、非常に有効である。

■ヨーロッパの事例について
中川:ヨーロッパで路面電車の担当者に話しを聞くと、「自分達はこんないい電車を走らせて、こんなにまちに貢献をしている」という定性的な話しばかりす る。むしろ、我々が聞こうとする採算性、需要についてはあまり詳しく知らない。このまちを魅力的にするためにやっているという意識が一番にきている。

■電車と環境について
須田:電車は環境にやさしい乗り物で、一人一人が車になることとくらべると1500倍環境に関する負荷が違うとされている。
また、関市はごみ袋をいち早く有料化するなど、環境で先進的なことをやりかけてきている。
関市は循環型社会ができる可能性がある町であり、積極的に取組んでいくべきである。

【質疑応答】
質問:長良川鉄道が赤字にも関わらず、美濃町線を再生するということの考えがおかしいのではないか。
なんのためにこのシンポジウムを開いたのか。
パネルディスカッッション コーディネーター:シンポジウムを開くことで、反対、賛成の意見を判断してもらえるような意識を高めることをしたい。
反対賛成のそれぞれの意見をききながら、関の住民として、電車がいるのかいらないのかを、市民の声として盛り挙げていきたいと考えている。

■今後のグループのあり方について
島:自分達の問題を自分達で考えるというスタンスは正解。
考え方として将来、自分の子ども、孫がどこの高校へ行こうとされているのか。
そのときに、経済論理だけで言えば、鉄道はいらないということになるかもしれませんが、もし電車があったら、どことどこの高校にいけるでしょうか。もし電車がなかったら、どこの高校にいけるでしょうか。
こういう視点も判断材料になると思う。

■会場旗揚げアンケート(シンポジウムを聞いて)
パネルディスカッション 「美濃町線の再生は手遅れだと思っている方」

→まだ間に合うという方が圧倒的に多くなった。
もう手遅れ22対まだ間に合う78(コーディネーター私見)

 
Comment (0) Trackback (0)
Trackback URL
ボットからトラックバックURLを保護しています





広告
Apple Store(Japan)