|
|
TOPページへはここをクリック
2007.02.1900:35
<---プログラムに戻る
美濃町線の再生を考えるシンポジウム 2006/11/23 関市文化会館 小ホール 基調講演1 「電車を生かしたまちづくり」
■社会的便益 公共交通の社会的な価値は交通事業者にとっての「採算」と言う評価基準のみならず、利用者からの評価・その他の側面(環境負荷の軽減・自動車事故の減少・ 商業の振興など)からの評価も含めた社会全体の便益によって判断されるべきである。数値で表すことの出来る「採算」が主な判断材料にされる場合が多い現状 の中でも、「採算」以外の鉄道によってもたらされる便益は広く多様で、数値的に表わすことは難しいが無視できない大切な要素である。 ■地域にとっての鉄道の評価 地域にとって鉄道は必要な資産であり、負担よりも社会全体の便益が上回ることが判断されれば、鉄道事業者のみならず、行政・市民が公共交通が社会に果たす 役割に対する負担、便利で安全な交通機関を作り出すための負担と捉え、従来の赤字の補填をするという考え方から負担すべきものを負担することによって良い ものを生み出すと言う、前向きな考え方に転換していく必要がある。また、その全体合意を作り出すことが重要にもなる。実際に富山県の万葉線・富山市の富山 ライトレールなどの事例はその考え方の転換を計った実例であり、収支面でも望ましい成果を挙げてる。 ■都市政策として 世界的な流れとして、以前の自動車による移動を主体に考えた都市政策からこの10年で大きな転換が生まれている。公共交通機関を利用した郊外からの中心市 街地への人の流れを作り出し都心の活性化を促進させる方向への転換である。旧来の発想から商店街への集客をするために駐車場を増やしても、土地の制約によ り商業床が減少しお客様は戻って来ないと言った事象が発生し、皮肉な結果をもたらすという現実がある。 ■この地域にとっての適切な交通戦略 鉄道と言う社会資本を将来の世代に引き継いでいくことの重要性の認識、環境・福祉・安全などの視点で世界的に再評価されていると言う流れ、地域間競争にお ける差別化、今まで引き継いできた資産を放棄することによる将来への影響などの側面を検討し、社会全体での価値と、それに要する負担の大きさを真摯に比較 し、地域にとっての最適な選択を導くことが重要である。 ■二極化 「公共交通は大変厳しい。どうしようもない。」と考える地域と、「公共交通には環境・高齢化の時代の到来という強い追い風が吹いている。」と考える地域との二極化が進んでいる。その岐路は鉄道事業者・行政・市民も含めた地域の考え方による。 関はどちらを選択するのでしょうか? ←これは報告者 浅野欽一郎のコメントです。 <---プログラムに戻る 広告 |
||